人生のやり残しを振り返る

『人生で後悔していることは?』そう聞かれたら、何と答えますか?

杉村太郎さんという方をご存じでしょうか。
株式会社ジャパンビジネスラボという教育事業を手がける企業の創業者。20代には商社に勤務しながら証券会社勤務の伊藤洋介さんと「シャインズ」という歌手ユニットでデビューしました。私と同世代の方はその記憶があるかもしれません。
2011年に闘病の末お亡くなりになり、現在は妻の杉村貴子さんが事業を引き継いでいます。
杉村太郎さんが47歳で亡くなる前にこんなことを言われたそうです。

「うん、やり残したことはない」
(ダイヤモンドオンライン:「47歳経営者が死の間際『やり残したことはない』と言えた“幸せの見つけ方”杉村貴子 2023.7.21 https://diamond.jp/articles/-/325816

あなたは、もし明日人生が終わるとしたら、このように言えますか?

私が「やり残し」について意識をし始めたのは40歳手前。独立したばかりで、仕事に終われる毎日でした。
そんな時、親友が闘病の末亡くなりました。もっと生きたかったはずび彼女の姿に胸を締め付けられました。

「もし今人生が終わったとしたら、後悔しないだろうか?」と自問しました。

答えは「NO」。「絶対後悔する」と確信しました。なぜなら3つのやり残し課題があったからです。

・大学
高校時代、勉強をサボり、行きたかった大学に進めず、就職に有利だった短大へ。
学歴だけでなく、「深く学んでいない」というコンプレックスが、仕事での自信を削いでいました。

・英語力
外資系銀行時代、英語力が少し身についたのですが、その後は使う機会がなく急激に低下。
グローバルな会議等に直面するたび「どうしよう・・・」とビクビクする自分が嫌でした。

・ピアノ
子供の頃、ピアノが大好きでした。しかし高校生の時レッスンをやめ、ほとんど弾けなくなってしまったのが心残りでした。

「この3つを克服しないと死んでも死にきれない!」と決意。ひとつずつ克服することとしました。

・大学
2つの大学に入学し卒業。深い学びを得たことで、ビジネスでも自信が持てるようになりました。

・英語力
オンライン英会話を試し、相性のよいスクールで3年継続。流暢ではないものの、グローバルな場面でも恐れはなくなり、情報のキャッチアップもスムーズになりました。

そして、60歳を過ぎて最後に取り組んだのがピアノ。。
2年前、「今しかない」とレッスンを再開。当初は昔習っていた頃の曲をまた弾けるようになれば十分と思っていましたが、先生にやる気スイッチを刺激され、発表会やコンペティションに挑戦。プレッシャーを乗り越えるメンタルタフネスをや戦略策定など、仕事とも共通する部分も多く、「ピアノ」と「仕事やキャリアデザイン」の相乗効果を実感し始めています。

20年以上かけてやり残し課題をクリア。今では、杉村さんと同じように「やり残したことはない」を言えるような気がしています。

あなたのキャリア(人生)に、どんなやり残し課題が潜んでいますか?ちょっと立ち止まって考えてみませんか?書き出してみるだけでも、未来が大きく変わるかもしれません。

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