ワークグラムⓇの意義
2021年始めに、「ワークグラムⓇ・プロフェッショナル・アドバイザー」「ワークグラムⓇ・ファシリテート・アドバイザー」という資格を取得しました。
ワークグラムⓇという「人の喜び・関心の方向性を探る」ツールの扱い方を、セルフエスティームジャパンの西條美波先生のもとで学びました。
能力や特性を測るツールは多いのですが、「喜び・関心」つまり「好きなこと」を測る機会はあまりありません。
また、仕事の場で、「好き」に目を向けるという雰囲気もないのではないでしょうか。
このワークグラムⓇは、「好きなこと」を知るきっかけになるツールです。
コーチングの場、キャリアデザインのワークショップや研修の場で、時々耳にするのが、「自分が何をやりたいのかわからない」という言葉。
多くの人は、仕事を「やりたいこと」で選んではいません。
長年期待された役割を遂行しているうちに「やりたいこと」「好きなこと」は、意識の外に追いやられてしまいます。
思った成果が出ないという状況だと、「能力が足りない」と捉えがちですが、もしかしたら、それは「好きではない」ということが要因なのかもしれません。
私自身が自分自身のワークグラムを見て気づいたことがありました。
ワークグラムの診断は、40(もしくは117)の項目から自分の「喜び・関心」を抜き出していき、一位~三位まで順位づけをして、そこから内省を深めていきます。
私の場合、
一位、二位には、「スーパーサポーター」、「ファシリテーター」など、現在の仕事と結びつく要素が出ていました。
独立して好きな仕事(コーチ、ファシリテーター)をしているし、興味のあることも、仕事と関連していることが多いので、当然といえば当然です。
面白いと思ったのは三位群。
「ルーティナー」「コレクター」「表現者」という要素が入っていました。
「ルーティナー」はルーティンワーク
「コレクター」は収集すること
「表現者」は何かを表現すること
「ルーティナー」
実は、意外に好きなのです。ルーティーンワーク。
独立しているお仲間の皆さんの多くが「嫌い」と仰る会計処理・・・・・実は、時には癒やしです。
「コレクター」
物は特に集めませんが、面白そうなものを見つけると、すぐにやってみたくなったり、学びたくなったりします。
資格も集めているわけではありませんが、学んでいたら増えていきました。「仕事に必要」という理由でやっていましたが、実は「コレクター」だったのかと思います。
「表現者」
これはしばらく忘れていたことです。
自分の内面を文章等で表現するのが好きなのでした。
「マーケティング」という視点が加わってからは、書くのが大変になっています。
表現したいことを純粋に書きたい人間なのだと思い出しました。
これらのことは大きな気づきでした。
丁度これからの働き方を考えていた時に出会ったので、この「三位群」を重視し、方向を定めて行っています。
キャリアデザインを考える上で、能力や特性だけでなく、自身の本当の「喜び・関心」を知っておくことは、大事だと考えています。
特に人生100年時代において、50代以上のキャリアを考える時には必須の要素です。
ワークグラムⓇは、オープンでは不定期にグループセッションを開催している他、1on1のセッションも受け付けています。
また、キャリアデザイン研修にも取り入れており、好評を頂いています。